【Episode 23】もし個人再生を選ばなかったらどうなっていたと思うか
【要約】この記事でわかること
📝この記事の要点
個人再生という選択をしてから時間が経った今、
ふと「選ばなかった場合」を考えることがあります。
この記事では、後悔や恐怖ではなく、
現実的な想像として、
その可能性を振り返っています。
弁護士に相談する前の私の状況
まず、私が弁護士に相談する前の状況を整理します。
- クレジットカード・カードローン残高:約9,165,845円
- 借入先:クレジットカード会社・銀行ローンカード等【合計11社】
- 職業:会社員
- 家族構成:独身
- 住宅:持ち家なし(車もなし)
- 相談先:弁護士
- 結論:月額約50,921円×36か月で完済(私の実際の弁済表をコチラからご確認いただけます)
※ この条件だからこの結果になった、という側面があります。同じ状況が他の人にも当てはまるとは限りません。

「別の道もあったのでは?」という問い
今でも、「他の選択肢はなかったのか」と考えますか?

考えます。
破産、任意整理、あるいは何もせず耐え続ける。
理論上は、いくつも道はありました。
一見、選択肢が多いように見える。
でも当時の自分にとっては、
実行できる選択肢は限られていた
のだと思います。
理由は単純で、私は「制度の名前」より先に、毎月の現金の残り方で詰んでいたからです。
支払い日が近づくたびに残高を見て、足りないとわかって、また別の支払いで延命する。
その繰り返しが、生活の前提になっていました。

「何も選ばない」という選択の重さ
もし何も選ばなかったら、どうなっていたと思いますか?

状況は、少しずつ悪化していたと思います。
劇的な破綻ではなく、静かに余裕が削られていく感じです。
家賃や光熱費は待ってくれません。
食費を削っても、翌月に回せる余裕が生まれるわけでもない。
「今月だけ何とかする」が続くと、やがて毎日の判断が全部“延命”になる。

✍️ポイント
「何も起きていない」=安全、ではありません。
むしろ、静かに削れている時期ほど、本人だけが苦しくなります。
当時の前提(任意整理を考えるための“土台”)
🧾前提(当時の数字)
手取り:月40万円
家賃:月10万円
医療費:月4万円(首と腰の痛みで整骨院)
任意整理を選んでいた可能性
任意整理という選択肢は、どう見ていますか?

当時も考えました。
ただ、返済額や期間を現実的に考えると、生活が持たない可能性が高かった。
私の場合、借金が約900万円の状態でした。
ここで一番大事なのは、「何年で返すか」より、月々いくらなら生活が崩れないかです。
手取りは月40万円。そこから家賃10万円が先に消えます。
さらに、首と腰の痛みで整骨院に通っていて、医療費が月4万円かかっていました。
この4万円は私にとっては「削れば楽になる」タイプの支出ではなく、無理に削ると痛みが強くなりやすく、睡眠や集中に影響が出ることがありました。
結果として、仕事の調子を落とすリスクが上がる感覚があったため、簡単には削れませんでした。
だから私の感覚では、返済が月5万円を超えると、
「少し我慢すれば何とかなる」ではなく、生活の土台が揺れ始めるように感じていました。
家賃は守るしかない。
医療費を削れば、体の状態が悪くなりやすい。
食費を削りすぎれば、体力が落ちる。
そうやって削る順番が尽きた先に残るのは、支払いの先送りか、別の借入れでの延命です。
任意整理が悪いのではなく、当時の私の生活では、
「続けられる絵」が描きにくかったのだと思います。

破産を選んでいた場合の想像
破産については、どうでしょう?

破産も、立派な制度です。
ただ当時の自分は、「すべてを失う」というイメージが強すぎて、冷静に検討できませんでした。
本当は、誰かに相談して条件や見通しを整理できれば違ったのかもしれません。
でも当時の私は、相談すること自体が怖かった。
「責められる」「怒られる」「終わる」みたいな感覚が先に立っていました。

⚠️注意点
破産の影響や結果は、人や状況で大きく変わります。
ここは制度解説ではなく、当時の私の受け止め方として書いています。
結局、選ばなかった未来に共通していること
どの選択を想像しても、共通点はありますか?

あります。不確実性が高かったことです。
どれも、「本当に続けられるか」「生活は崩れないか」という点で、確信が持てませんでした。
そして厄介なのは、確信が持てないまま時間だけが過ぎると、体力と判断力が落ちていくことです。
思考が短くなって、選択肢がさらに減っていく。
そういう怖さがありました。

個人再生を選んだ理由を、今言葉にすると
改めて、なぜ個人再生だったのでしょう?

完璧ではないけれど、当時の自分には最も現実的だった。
それに尽きます。
結果として、私の場合は借金が約900万円から約200万円になりました。
数字だけ見ると大きな変化ですが、私の中ではもっと単純で、
「これなら生活を止めずに返せる」という見通しが、ようやく持てたことが大きかったです。
理想の選択ではなく、
生活を続けるために、最も現実的な選択をした。
今はそう受け止めています。

この段階での結論
この記事の結論をお願いします。

個人再生を選ばなかった未来は、想像できても、確信は持てません。
ただ、任意整理・破産・何もしない、どれを考えても、当時の自分には不確実性が大きかった。
だからこそ、個人再生は、
当時の自分にとって最も現実的な選択だったと、今は受け止めています。

選択に迷っている方へ
📝行動のヒント
「どれが正解か」を探すと、
決断は難しくなります。
それよりも、
「続けられるか」「壊れにくいか」
という視点で考えると、
選択肢が整理しやすくなりました。
次に書いていくことについて
次の記事では、
このシリーズを通じて見えてきた
「相談することの意味」
について、改めて整理します。
最初の一歩としての相談が、
なぜ重要だったのかを
体験ベースでまとめる回になります。
実録・私の小規模個人再生手続の記録(東京地方裁判所)

※本記事は筆者個人の体験に基づいています。最終的な判断は、必ず弁護士・司法書士などの専門家へご相談ください。

