【Episode 19】もしまたお金で苦しくなったらどう考えるか
【要約】この記事でわかること
📝この記事の要点
無借金でも「また苦しくなったら」と不安が出ることがあります。
大事なのは不安を消すことより、整理して崩れにくくする順番を持つことでした。
この記事では、体験ベースで「考える順番」と「小さな行動」をまとめます。
弁護士に相談する前の私の状況
まず、私が弁護士に相談する前の状況を整理します。
- クレジットカード・カードローン残高:約9,165,845円
- 借入先:クレジットカード会社・銀行ローンカード等【合計11社】
- 職業:会社員
- 家族構成:独身
- 住宅:持ち家なし(車もなし)
- 相談先:弁護士
- 結論:月額約50,921円×36か月で完済(私の実際の弁済表をコチラからご確認いただけます)
※ この条件だからこの結果になった、という側面があります。同じ状況が他の人にも当てはまるとは限りません。

「もう二度と苦しくならない」とは思っていない
無借金になった今でも、不安はありますか?

あります。正直に言うと、「もう二度と苦しくならない」とは思っていません。
一見、前向きじゃないように聞こえるかもしれません。
でも私にとっては、現実を見ている感覚に近いです。
「不安ゼロ」を目指すより、
「不安が出たときの戻り方」を決めておくほうが、安心でした。

不安は「消す」より「認めて分ける」
その不安と、どう付き合っていますか?

消そうとしません。出てきたら、まずこう言います。
「いま、不安になってるな」と。
それだけだと抽象的なので、次に不安を分けます。
たとえば、こうです。
「これは“支払い不安”なのか」
「それとも“収入不安”なのか」
「“見通しが立たない不安”なのか」
分けるだけで、頭の中の霧が少し晴れます。

✍️ポイント
不安は追い払うほど長引きました。
いったん認めて、種類を分けるほうが早く落ち着きました。
苦しくなったら「一人で抱えない」を先に決める
具体的な対処法はありますか?

いちばん効いたのは、一人で抱えないと先に決めたことです。
昔は、限界まで我慢してから相談していました。
でも限界のときって、判断が鈍っていて、説明もできなくなるんですよね。
だから今は「違和感の段階」で声を出します。
私の場合、サインはこんな形で出ました。
- 明細を見るのを先延ばしにし始める
- 口座残高の確認が怖くなる
この段階なら、まだ整えられます。

相談先は「身近な人」+「専門家」をセットで考える
誰に相談する想定ですか?

まずは身近な人です。家族や、信頼できる人。
ただ、内容によっては、最初から専門家のほうが早いこともあります。
たとえば、私が「これは専門家に話したほうがいい」と感じるのは、こんなときです。
「支払いが詰みそうで、選択肢を整理したい」
「借金に戻りたくないけど、現実的な手段を知りたい」
「家計を見たうえで、立て直しの道筋を一緒に作りたい」
相談先としては、法テラス(法律の相談窓口)や、弁護士・司法書士などの法律系、家計の立て直しならFP(ファイナンシャルプランナー)なども選択肢に入ります。
ここで大事なのは、完璧に話そうとしないことです。
「今、少し不安が出てきた」
この一言からでも、十分始められます。

家計の不安は「数字の見える化」で半分ほど整理できた
家計面では、何から手をつけましたか?

私は、立派な家計簿よりも、最低限の数字だけを固定しました。
最初に見るのは、これだけです。
「毎月必ず出ていく固定費」と「手取り(入るお金)」。
家賃、光熱費、通信費、保険、サブスク、通勤、最低限の食費。
まずは“生きる固定費”の合計を出します。
次に、手取りから固定費を引いて、残りがいくらかを見ます。
ここがマイナスなら、気合では埋まりません。
早めに調整が必要です。
私がやった調整は、順番があります。
まず、今すぐ切れるもの。
サブスク、使っていない有料アプリ、惰性の定期便。
次に、毎月の変動費。外食、コンビニ、趣味。
「ゼロ」にしないで、守れる範囲に落としました。
そして、いちばん効いたのが「先に避難場所を作る」ことです。
毎月いきなり貯金は難しくても、
“不足が出たときにどこを削るか”を決めておくだけで、焦りが減りました。

「また失敗したらどうしよう」は、危険サインとして扱う
再発への怖さは、どう捉えていますか?

怖さはあります。
でも今は、「失敗=すべてが終わる」とは考えていません。
一度立て直した経験があると、
「戻る道がある」ことを身体で知っている感覚があります。
だから怖さが出たら、私はこう扱います。
「怖い=弱い」じゃなくて、
「怖い=早めに整える合図」です。

苦しくなったときの“考える順番”を固定する
苦しくなったときの“考える順番”は決めていますか?

決めています。この順番です。
① 今すぐ破綻する状況か、数字で確認する
まず感情ではなく、支払いの現実を確認します。
家賃・光熱費・通信費が今月払えるか。
引き落とし日はいつか。残高はいくらか。
ここが確認できると、「最悪の妄想」だけが膨らむ状態から抜けられました。
② 相談できる先を、先に2つ用意する
身近な人と、専門家。
どちらか一方だけだと、止まりやすかったです。
「まず家族に話す」
「必要なら法テラスやFPに相談する」
この“二段構え”があるだけで、心の余裕が変わりました。
③ いま出来る最小の行動を1つだけやる
完璧な家計改善ではなく、最小の一歩です。
たとえば、明細の合計だけ見る。固定費だけ書き出す。サブスクを1つ切る。
小さくても「動けた」感覚が、不安を整理してくれました。

「怖いから動く」ではなく「整理してから動く」
以前との違いは何ですか?

怖さに突き動かされなくなったことです。
以前は、
怖い → 焦る → 借りる
になっていました。
今は、
怖い → 立ち止まる → 整理する
に変わりました。
怖さは消えません。
でも、怖さの扱い方は変えられました。

この段階での結論
この段階での結論をお願いします。

もしまたお金で苦しくなっても、
考え方の順番を持っていれば、崩れにくい。
それが、今の正直な実感です。

無借金を目指している方へ
📝行動のヒント
不安が出てくるのは、弱さではありません。
早めに気づけているサインです。
大切なのは、どう考えるかの型を持っておくことでした。
次に書いていくことについて
次の記事では、
個人再生を考え始めたあの頃の自分へ、今なら伝えたいことを振り返ります。
私の小規模個人再生に踏み込んだことを振り返ることによって、今、クレジットカードやカードローンで苦しんでいる方々へのメッセージとしたいと思います。
実録・私の小規模個人再生手続の記録(東京地方裁判所)

※本記事は筆者個人の体験に基づいています。最終的な判断は、必ず弁護士・司法書士などの専門家へご相談ください。

