【Episode34】借金相談の電話って何を聞かれる?実際の会話をそのまま再現~個人再生の体験談~
結論:借金相談の電話は、完璧に説明できなくても大丈夫です
借金相談の電話が怖い理由の一つは、何を聞かれるのか分からないことだと思います。
「いきなり借金額を聞かれるのか」
「怒られるのではないか」
「借金の理由を責められるのではないか」
「うまく答えられなかったらどうしよう」
「その場で契約を迫られたら怖い」
私も、相談する前は同じように考えていました。
でも実際には、借金相談の電話は、こちらが一方的に完璧な説明をする場ではありませんでした。
相手が必要なことを順番に聞いてくれて、それに分かる範囲で答えていく。
その中で、自分の借金状況が少しずつ整理されていく。
そういう時間でした。
✍️ポイント
借金相談の電話は、「うまく話す場」ではなく、「今の状況を一緒に整理してもらう場」です。
なお、私自身が小規模個人再生を経験した詳しい流れは、こちらで時系列にまとめています。

電話前に準備しておくと安心なもの
借金相談の電話は、何も準備しなくても相談できます。
ただ、電話が不安な人は、最低限これだけメモしておくと楽になります。
- 借入先の数
- 借金のおおよその合計額
- 毎月の返済額
- 滞納しているかどうか
- 収入のおおよその金額
- 家族に知られたくない事情があるか
ここで大切なのは、正確な数字を完璧に出すことではありません。
最初の相談では、「だいたい」で大丈夫です。
たとえば「全部で900万円くらい」「毎月20万円近く返していると思います」「正確な残高は今すぐ分かりません」という伝え方でも、話は始められます。
私自身も、借金が増えすぎていたころは、すべての残高を正確に把握できていたわけではありませんでした。
返済日や利用残高を見ては不安になり、また別の返済のために借りる。
そんな状態だったので、冷静に借金の全体像を見られなくなっていました。
だから、電話前に完璧な資料をそろえようとしすぎる必要はありません。
まずは、分かる範囲で大丈夫です。
借金相談の電話の流れ|実際はこんなふうに進むと思ってください
ここからは、借金相談の電話でよくある流れを、できるだけリアルに再現します。
実際の事務所や担当者によって聞かれ方は違いますが、最初の相談では、だいたい次のような内容を確認されることが多いです。
なお、これは実際の録音や特定の事務所のやり取りではありません。
私自身の相談経験と、借金相談で聞かれやすい内容をもとにした再現です。
最初の一言|うまく話せなくても大丈夫です
相談者:
「あの……すみません。借金のことで相談したいんですが……」
相談員:
「はい、お電話ありがとうございます。借金のご相談ですね。今、お話しできるお時間は大丈夫ですか?」
※ここでは分かりやすく「相談員」と表記していますが、実際の対応者は事務所によって異なります。
相談者:
「はい……大丈夫です。ただ、ちょっと緊張していて、うまく説明できるか分からないです。」
相談員:
「大丈夫ですよ。こちらから順番にお聞きしますので、分かる範囲でお答えいただければ大丈夫です。」
相談者:
「はい……ありがとうございます。」
相談員:
「まず、現在の借入先は何社くらいありますか?」
相談者:
「えっと……カード会社とローン会社を合わせると、たぶん9社くらいです。正確には、ちょっと今すぐ分からないんですが……」
相談員:
「おおよそで大丈夫です。あとで資料を確認しながら整理できますので、今は分かる範囲で問題ありません。」
電話の最初は、これくらいで大丈夫です。
電話をかける前は、「最初から全部説明しなければいけない」と思いがちです。
でも実際には、相談員の方が順番に聞いてくれます。
最初に言うことは、これだけでも十分です。
「借金の返済が苦しくて、相談したいです」
この一言が言えれば、あとは少しずつ聞かれたことに答えていけば大丈夫です。
📝補足
相談の最初に「緊張していて、うまく話せないかもしれません」と伝えても大丈夫です。むしろ、そう伝えた方が気持ちは楽になります。
借金総額を聞かれる|正確でなくても話は始められます
相談員:
「借金の総額は、だいたいどれくらいありますか?」
相談者:
「正確には分からないんですが……たぶん、全部で900万円近くあると思います。」
相談員:
「分かりました。900万円前後ですね。」
相談者:
「はい……自分でも、ちゃんと把握できていなくて……」
相談員:
「借入先が複数あると、正確な金額が分からなくなる方も多いです。今はおおよそで大丈夫です。」
相談者:
「こんな金額でも、相談していいんでしょうか……」
相談員:
「もちろんです。借金額が大きいからこそ、任意整理だけでよいのか、個人再生なども検討した方がよいのかを確認していく必要があります。」
借金額を口に出すのは、本当に怖いです。
私も、900万円近い借金を人に話すのは、ものすごく抵抗がありました。
「こんな金額になるまで何をしていたんだ」と思われるのではないか。
「もう無理ですね」と言われるのではないか。
そんな不安がありました。
でも、相談の場で借金額を聞かれるのは、責めるためではありません。
任意整理で対応できるのか。
個人再生を検討した方がよいのか。
自己破産も選択肢に入るのか。
その判断をするために、まず全体の金額を確認するだけです。
毎月の返済額を聞かれる|「返せているように見える状態」も危険です
相談員:
「毎月の返済額は、合計でどれくらいですか?」
相談者:
「月によって少し違うんですが、20万円近く払っていると思います。」
相談員:
「収入は、手取りでどれくらいありますか?」
相談者:
「手取りで40万円前後です。」
相談員:
「そうすると、返済だけでかなり大きな割合を占めていますね。生活費は足りていますか?」
相談者:
「足りていないです。返済すると生活費がなくなって、またカードを使ってしまう感じです。」
相談員:
「返済のために、また借りている状態ですね。」
相談者:
「はい……。自分でも、それがまずいのは分かっているんですが、止められなくて……」
相談員:
「その状態で相談される方は多いです。まずは、毎月の返済が今の収入で現実的なのかを確認していきましょう。」
ここは、とても大事な部分です。
借金相談では、借金の総額だけではなく、毎月の返済額と収入のバランスを見られます。
毎月返済できているように見えても、実際には返済後に生活費が足りなくなり、またカードを使っている場合があります。
私もそうでした。
返済しているのに、借金が減らない。
返済した直後に、生活費のためにまた借りる。
カードの利用可能額を見て、今月をどうにか乗り切る。
この状態になると、表面上は滞納していなくても、かなり危険な状況です。
滞納しているかを聞かれる|滞納前でも相談して大丈夫です
相談員:
「現在、支払いが遅れているものはありますか?」
相談者:
「今のところ、滞納はありません。でも、来月はもう厳しいと思います。」
相談員:
「分かりました。滞納はまだないけれど、近いうちに支払いが難しくなりそうということですね。」
相談者:
「はい。滞納していないと、相談するのは早いですか?」
相談員:
「いいえ。むしろ、支払いが完全に止まる前に相談した方が、選択肢を検討しやすい場合があります。」
相談者:
「そうなんですね……。もう払えなくなってからじゃないと相談できないと思っていました。」
相談員:
「そんなことはありません。返済が苦しいと感じた時点で相談して大丈夫です。」
借金相談は、滞納してからでないとできないわけではありません。
「今月は払えた」
「でも来月は厳しい」
「ボーナスがなければ無理」
「もうカードを使わないと生活できない」
この段階でも、相談して大丈夫です。
むしろ、完全に支払いが止まってからよりも、早めに相談した方が、冷静に選択肢を考えやすいこともあります。
借金の理由を聞かれる|責めるためではありません
相談員:
「差し支えなければ、借金が増えた理由を教えていただけますか?」
相談者:
「生活費と……リボ払いです。最初は少額だったんですが、返済しても全然減らなくて……」
相談員:
「リボ払いが増えていったんですね。」
相談者:
「はい。返済しても生活費が足りなくなって、またカードを使ってしまって……。気づいたら、自分でも分からないくらい増えていました。」
相談員:
「生活費やリボ払いがきっかけで相談される方も多いです。」
相談者:
「怒られると思っていました。」
相談員:
「責めるためにお聞きしているわけではありません。今後どの手続きが合うかを考えるために、借金が増えた背景を確認しています。」
借金の理由を聞かれるのは、本当に嫌だと思います。
生活費。
リボ払い。
ギャンブル。
浪費。
収入減少。
事業の失敗。
理由は人によって違いますが、どれも話しにくいものです。
ただ、借金の理由を聞かれるのは、責めるためではありません。
今後の手続きや家計の見直しに関係するからです。
きれいに説明しようとしなくて大丈夫です。
「生活費が足りませんでした」
「リボ払いが増えました」
「返済のためにまた借りていました」
このくらいで十分です。
家族や職場に知られたくない事情を聞かれる
相談員:
「ご家族には、借金のことをお話しされていますか?」
相談者:
「いえ……話せていません。できれば、知られたくないです。」
相談員:
「分かりました。ご家族に知られたくない事情があるのですね。」
相談者:
「はい。特に郵便物とか、電話とかが怖いです。」
相談員:
「手続きによって注意点はありますが、まずはその事情を踏まえて確認していきます。郵便物や連絡方法についても、相談時に確認していきましょう。」
相談者:
「会社に知られることもありますか?」
相談員:
「通常、相談しただけで会社に連絡がいくわけではありません。ただし、給与差押えや裁判所の手続きが関係する場合など、状況によって注意が必要なこともあります。」
相談者:
「官報に載るのも怖いです。」
相談員:
「個人再生や自己破産では官報に掲載されます。その点も含めて、どの手続きが現実的か確認していきましょう。」
家族や職場に知られたくない不安は、借金相談ではかなり大きいです。
私も、個人再生を考えたときに、官報に載ることが本当に怖かったです。
会社に知られたらどうしよう。
家族にバレたらどうしよう。
周囲の目が怖い。
そういう不安がありました。
だからこそ、この不安は最初に伝えていいです。
「家族に知られたくありません」
「会社にバレるのが怖いです」
「郵便物が心配です」
「官報が不安です」
こうした事情を先に話しておくと、相談先も注意点を説明しやすくなります。
⚠️注意点
家族や職場に知られにくいケースもありますが、手続きの内容や状況によって注意点は変わります。「絶対にバレない」と考えず、最初の相談で不安を正直に伝えることが大切です。
任意整理・個人再生・自己破産の可能性を説明される
相談員:
「今の借金額と収入状況を考えると、任意整理だけで対応できるか、個人再生を検討した方がよいか、詳しく確認する必要があります。」
相談者:
「個人再生ですか……。正直、そこまでは考えたくなかったです。」
相談員:
「そう感じる方は多いです。最初から個人再生を希望して相談される方ばかりではありません。」
相談者:
「自己破産になる可能性もありますか?」
相談員:
「状況によっては選択肢になります。ただ、今すぐ決めるわけではありません。収入、財産、家計、借金の内容を確認したうえで、どの方法が現実的かを考えていきます。」
相談者:
「任意整理で何とかなると思っていたんですが……」
相談員:
「任意整理で返済可能かどうかは、毎月どのくらい返済できるかによります。借金額が大きい場合は、個人再生の方が現実的になることもあります。」
相談者:
「個人再生って、借金が減る手続きですよね?」
相談員:
「はい。裁判所を通じて、借金を大きく減額できる可能性がある手続きです。ただし、継続的な収入があることや、再生計画に沿って返済していくことが必要になります。」
ここは、電話相談の中でも特に緊張する部分です。
任意整理で済むと思っていたのに、個人再生や自己破産という言葉が出ると、一気に怖くなると思います。
私もそうでした。
個人再生や自己破産は、できれば避けたい。
官報に載るのも嫌。
裁判所という言葉も怖い。
できれば、おまとめローンで何とかしたい。
そう思っていました。
でも、現実には、借金額や収入によっては、任意整理だけでは返済が難しいこともあります。
最初の相談で大切なのは、手続きをその場で決めることではありません。
今の自分にどんな選択肢があるのかを知ることです。
費用について聞く|お金がなくても相談していいのか
相談者:
「費用のことが不安なんですが……。今、まとまったお金がありません。」
相談員:
「費用については、手続きの内容によって変わります。分割払いに対応できる場合もありますので、その点も含めて確認していきます。」
相談者:
「相談したら、すぐお金を払わないといけないですか?」
相談員:
「相談自体は無料でできる場合があります。依頼する場合の費用や支払い方法については、事前に説明を受けてから判断できます。」
相談者:
「借金で苦しいのに、費用が払えるのか不安で……」
相談員:
「その不安も含めて相談して大丈夫です。無理のない方法を確認していくことになります。」
借金相談では、費用の不安もかなり大きいです。
借金で苦しいから相談しているのに、弁護士費用や司法書士費用を払えるのか。
分割払いはできるのか。
最初にいくら必要なのか。
これは必ず確認していいことです。
むしろ、費用が不安なのに聞かずに進める方が危険です。
「費用はいくらですか」
「分割払いはできますか」
「今すぐ払えなくても相談できますか」
このように聞いて大丈夫です。
その場で依頼しなくてもいい
相談者:
「あの……今日の電話で、依頼するか決めないといけないですか?」
相談員:
「いいえ。まずは今の状況をお聞きして、考えられる選択肢をご説明します。依頼するかどうかは、説明を聞いたうえで判断してください。」
相談者:
「少し考えても大丈夫ですか?」
相談員:
「もちろんです。不安な点があれば、確認してから決めていただいて大丈夫です。」
相談者:
「電話したら、断れなくなるんじゃないかと思っていました。」
相談員:
「相談と依頼は別です。不安な点があれば、遠慮なく聞いてください。」
相談者:
「今日は、まず相談だけでもいいですか?」
相談員:
「はい、大丈夫です。」
これも、多くの人が不安に感じるところです。
電話したら、そのまま依頼しないといけないのではないか。
断れない雰囲気になるのではないか。
費用の話まで進んで、引き返せなくなるのではないか。
そう思うと、電話そのものが怖くなります。
でも、相談と依頼は別です。
不安なら、最初にこう言っておくと安心です。
「今日はまず相談だけしたいです」
この一言を言っておくだけで、かなり気持ちは楽になります。
電話でうまく答えられなかったらどうなる?
電話中に、すぐ答えられないことがあっても大丈夫です。
借入先が正確に分からない。
残高を覚えていない。
毎月の返済額がはっきりしない。
いつから苦しくなったか説明できない。
こういうことは普通にあります。
借金で追い詰められていると、情報をきれいに整理する余裕はありません。
その場合は、次のように言えば大丈夫です。
「今すぐには分かりません」
「あとで明細を確認します」
「だいたいの金額でもいいですか」
「うまく説明できませんが、返済が苦しいです」
これで十分です。
大切なのは、完璧に答えることではありません。
今の状況を、分かる範囲で伝えることです。
電話相談で言っておくとよい一言
借金相談の電話では、最初に自分の不安を伝えておくと楽になります。
たとえば、次のような一言です。
「電話が苦手で、うまく話せないかもしれません」
「今日はまず相談だけしたいです」
「家族に知られたくない事情があります」
「個人再生や自己破産になるのか不安です」
「費用が心配です」
こうした不安は、隠さず伝えて大丈夫です。
むしろ、最初に伝えた方が、相談員も事情を踏まえて話を進めやすくなります。
借金相談は、強がって話す必要はありません。
不安なまま、整理できていないまま相談しても大丈夫です。
まとめ:電話相談は、怖さをなくしてからではなく、怖いままでも始められます
借金相談の電話は、最初は本当に怖いです。
でも、実際に聞かれることは、特別なことばかりではありません。
借入先はいくつあるか。
借金総額はいくらくらいか。
毎月どれくらい返済しているか。
収入はいくらくらいか。
滞納しているか。
家族や職場に知られたくない事情があるか。
どの手続きが合いそうか。
費用はどうなるか。
これらを、分かる範囲で一つずつ話していくだけです。
怖さが完全になくなってから相談しようと思うと、いつまでも動けないことがあります。
私もそうでした。
でも、電話してみて分かったのは、相談は「怒られる場」ではなく、「整理する場」だということです。
今の状況がぐちゃぐちゃでも大丈夫です。
数字があいまいでも大丈夫です。
泣きそうになっても、言葉に詰まっても大丈夫です。
まずは、最初の一言だけで十分です。
「借金の返済が苦しくて、相談したいです」
そこから、少しずつ話せば大丈夫です。
電話の流れが分かったら、次は自分に合う相談先を選んでみてください。
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※本記事は筆者個人の体験に基づいています。最終的な判断は、必ず弁護士・司法書士などの専門家へご相談ください。

