【Episode37】個人再生のブラックはいつ消える?CIC・JICC・KSCを開示して脱出時期を調べた
「個人再生をすると、ブラックになる」
これは、個人再生について調べたことがある人なら、一度は目にしたことがある言葉だと思います。
では、そのブラックはいつ終わるのでしょうか。
5年でしょうか。7年でしょうか。
そして何より知りたいのは、
「自分の場合は、いつ終わるのか」
ではないでしょうか。
私も個人再生をしてから、ずっと気になっていました。
そこで2026年8月、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つに、自分の信用情報を開示してみました。
すると、「個人再生から○年」と単純に数えるだけでは分からなかったことが、かなり具体的に見えてきました。
今回は、実際の開示結果をもとに、私がいつブラックから抜けられそうなのか、そして読者の方が自分自身の時期を調べるにはどうすればよいのかをお話しします。

- 「個人再生は5年でブラックが消える」と思っていました
- 先に結論|私の場合は「2029年9月ごろ」が最後の大きな節目です
- そもそも「ブラックリスト」という名簿があるわけではありません
- CICを開示して分かったこと|見るべきは「保有期限」
- JICCを開示して分かったこと|「民事再生」がはっきり残っていた
- KSCを開示して分かったこと|最後まで残りそうなのは官報情報でした
- 私のブラック期間を時系列にするとこうなります
- 「完済した日=ブラックが消える日」ではありませんでした
- 自分の「ブラック脱出時期」を調べるにはどうすればいい?
- 信用情報が消えたら必ずクレジットカードを作れるのか
- ブラック明けが近づいても、私はいきなり何社も申し込まないつもりです
- よくある疑問
- まとめ|「いつか終わる」から「何年何月ごろ終わる」へ
「個人再生は5年でブラックが消える」と思っていました
個人再生をすると、よく「5年間はブラック」と聞きますよね。

私もそういうイメージを持っていました。
ネットで調べると、「5年」という数字がよく出てきます。ところが、もう少し調べていくと「7年」という数字も出てきます。
「じゃあ、結局どっちなんだろう」と思いました。
しかも私が本当に知りたかったのは、一般論として5年なのか7年なのかではありません。
「私自身は何年何月ごろになったら、個人再生の影響が信用情報からなくなるのか」
ということでした。

そこで信用情報を実際に確認してみたんですね。

はい。
2026年8月に、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3機関を開示しました。
一見、「個人再生した日さえ分かれば、そこから5年を足せばいい」と思えます。
でも、実際の開示結果を見ると、そんなに単純ではありませんでした。

先に結論|私の場合は「2029年9月ごろ」が最後の大きな節目です
結局、いつブラックから抜けられそうなんですか。

今回開示した情報から考えると、私の場合は次のようになりました。
CICでは、私が「異動」と表示されている契約情報を確認したところ、最も遅い保有期限が2028年9月末でした。
JICCでは、「民事再生」と登録されている契約がまだ残っていて、その中で契約終了日が遅いものの一つが2023年8月31日でした。JICCでは通常、契約終了から5年間情報が登録されるため、2028年8月ごろが一つの目安になります。
そしてKSCでは、私の「民事再生開始決定」が官報情報として残っていました。
その決定日は2022年9月28日です。
KSCの官報情報は、民事再生手続開始決定の日から7年を超えない期間登録されます。
そのため、
2022年9月28日 → 7年 → 2029年9月ごろ
となります。3つを比べると、一番遅いのがKSCでした。

✍️ポイント
私の現在の開示結果から考えると、CICは2028年9月ごろ、JICCは2028年8月ごろ、KSCは2029年9月ごろが一つの節目です。
そのため、3機関に残っている今回の個人再生等に関係するマイナス情報を考えると、2029年9月ごろが私にとって最後の大きな目安になりそうです。
ただし、これは「2029年9月になった瞬間、必ずどんなクレジットカードでも作れる」という意味ではありません。
私なら、その時期になったら、まずもう一度3機関を開示します。
本当に情報がなくなったことを確認する。
そこまでやって、初めて「ブラックから抜けた」と判断したいと思っています。

そもそも「ブラックリスト」という名簿があるわけではありません
ところで、「ブラック」というのは正式な言葉なんですか。

そこは最初に整理しておいたほうがいいと思います。
一般に「ブラックリストに載った」と言いますが、「ブラックリスト」という名前の名簿が存在して、そこに名前が書かれるわけではありません。
この記事では分かりやすくするために、個人再生や異動、代位弁済など、クレジットカードやローンの審査で参考にされる可能性のある情報が信用情報に残っている状態を、便宜上「ブラック」と呼んでいます。
そして、もう一つ大切なのが、信用情報機関は1つではないということです。
私が今回開示しただけでも、
CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター(KSC)
の3つがあります。

3つとも同じ情報が載っているわけではないんですか。

違いました。ここが、実際に開示してみて一番興味深かったところです。
CICでは「異動」。JICCでは「民事再生」。KSCでは「民事再生開始決定」の官報情報。
似たような信用情報に一見見えます。
でも、実際に表示されている内容も、情報が残る期間を考えるときの基準も同じではありませんでした。
だからこそ、「個人再生のブラックは5年」と一つの数字だけで考えるのは難しいのだと思います。

CICを開示して分かったこと|見るべきは「保有期限」
CICには「民事再生」とは書かれていませんでした
まずCICから教えてください。

2026年8月11日にCICを開示しました。
ここで少し意外だったのは、CICでは私が想像していたように「個人再生」「民事再生」という文字が並んでいたわけではなかったことです。
CICの公式説明でも、民事再生を申請したという事実そのものをコメントとして登録する仕組みではないとされています。
その代わり、私の過去の契約を見ると、「お支払の状況」の中に「異動」と表示されている契約が複数ありました。
「異動」(=長期の延滞など、通常の支払いとは異なる状況が生じたことを示す情報)は、クレジットの審査を考えるうえで気になる表示です。

「保有期限」が契約ごとに違った
その「異動」はいつ消えるんですか。

そこで私が見たのが、開示報告書にある「保有期限」です。
私の開示書を見ると、異動が表示されている契約でも、保有期限は全部同じではありませんでした。
2027年のものもあれば、2028年のものもあります。
その中で、私が確認できた最も遅いものは、
「令和10年9月末日」
でした。
西暦にすると、2028年9月末です。
CICでは、契約が終了している場合、開示報告書の「保有期限」に年月が表示され、その月末に情報が削除される仕組みになっています。
そう考えると、私のCICについては、2028年9月末ごろが大きな節目になります。

📝補足
CICでは「個人再生した日+5年」と自分で計算するより、まず開示報告書の「保有期限」を見るほうが、私にははるかに分かりやすかったです。
JICCを開示して分かったこと|「民事再生」がはっきり残っていた
JICCはCICとは違ったんですか。

かなり印象が違いました。
2026年8月13日にJICCを開示しました。概要欄を見ると、14件の契約情報があり、その中の複数の契約に、
「民事再生」
とはっきり記載されていました。
2022年に個人再生をした私からすると、2026年になっても「民事再生」という文字が信用情報に残っているわけです。
正直、実物を見るとそれなりにインパクトがあります。
ただ、私は以前のように不安にはなりませんでした。
「残っているなら、いつまで残るのかを確認すればいい」
と思えたからです。

私の場合は2028年8月ごろが一つの目安
JICCの開示書では、契約状態が「契約終了」となっています。
JICCの説明では、契約終了となった情報は完済日(契約終了日)から5年以内が登録期間とされています。
さらにJICCは、「5年以内」について、通常は契約終了から5年間登録されると説明しています。
私の「民事再生」が表示された契約を見ていくと、契約終了日が2023年8月31日となっているものがあります。
単純に5年後を考えると、
2028年8月31日ごろ
です。
そのため、私のJICCについては、2028年8月ごろを一つの目安として考えています。
ただし、「2028年8月31日になったから絶対に消えた」と自分だけで判断するつもりはありません。
その頃になったら、もう一度JICCを開示して確認するつもりです。

KSCを開示して分かったこと|最後まで残りそうなのは官報情報でした
CICが2028年9月、JICCが2028年8月なら、2028年で終わるようにも見えますね。

私も最初はそう思いました。
でも、KSCを開示したことで話が変わりました。
2026年8月14日に全国銀行個人信用情報センター(KSC)の信用情報を開示しました。
そこには「官報情報」という欄があり、
「民事再生開始決定(小規模個人)」
と記載されていました。
官報公告区分発生日は、
2022年9月28日
です。
官報掲載日は2022年10月7日でした。

KSCの官報情報は「決定日から7年」
KSCでは、官報に公告された破産や民事再生手続開始決定について、その決定日から7年を超えない期間登録するとしています。
私の場合は、2022年9月28日が民事再生開始決定の日です。
そこから7年を考えると、
2029年9月28日ごろ
となります。
一見、「個人再生から5年程度」と考えていれば2027年や2028年あたりが出口のように見えます。
でも、KSCの官報情報まで見ると、私の場合は2029年まで残る可能性があることが分かりました。
これが、私が2029年9月ごろを「最後の大きな節目」と考えている理由です。

⚠️注意点
KSCの登録情報には官報情報のほか、取引情報として「代位弁済」(=保証会社などが本人に代わって金融機関へ返済したこと)も残っていました。
ただ、今回の私のケースで最も遅い時期まで残ると考えられるのは、2022年9月28日の民事再生開始決定に関する官報情報です。
私のブラック期間を時系列にするとこうなります
3つあると、少し分かりにくくなりますね。

私もそう感じたので、時間の流れで考えることにしました。
2022年、私は小規模個人再生の手続きを進め、9月28日に再生手続開始決定が出ました。
その後、各クレジットやローンの契約について、個人再生に伴う処理や返済が進んでいきました。
そして2026年8月、初めて3つの信用情報機関をまとめて開示しました。
その結果から見えてきたのが、
再生手続き開始決定は2022年9月
再生計画認可決定は2023年1月
2028年8月ごろ JICCの節目
2028年9月末ごろ CICの節目
2029年9月ごろ KSCの節目
という流れです。
つまり私は、2029年9月ごろになったら、
「そろそろカードを申し込もう」ではなく、「まず信用情報をもう一度確認しよう」
と考えています。
この考え方なら、「もう消えたかな」「まだかな」と毎年不安になる必要もありません。
私には、出口がかなり具体的に見えるようになりました。

✍️ポイント
私にとってのゴールは「7年経過すること」ではありません。
CIC・JICC・KSCを再び開示して、今回確認した個人再生等に関係するマイナス情報が実際になくなっていることを確認することです。
「完済した日=ブラックが消える日」ではありませんでした
個人再生の返済が終われば、それでブラックも終わると思っている人もいそうです。

私も、感覚的にはそう思っていました。
借金を全部返した。これで終わった。そう考えたくなります。
でも、借金を返し終わることと、過去の信用情報がなくなることは別の話でした。
2026年8月の時点で、私の残債務の返済はすでに終わっています。
それでもCICには「異動」のある過去の契約情報が残っていますし、JICCには「民事再生」が残っています。
KSCには民事再生開始決定の官報情報も残っています。
つまり、
完済=その日に信用情報が真っ白になる
というわけではありませんでした。

「認可決定から5年」と決めつけるのも難しい
もう一つ感じたのは、個人再生のどの日を起点にするのかという問題です。
申立日なのか。
再生手続開始決定の日なのか。
認可決定の日なのか。
完済した日なのか。
ネットの「5年」という数字だけを見ると、ついどこかの日付から自分で5年を足したくなります。
でも、実際の私の信用情報を見る限り、信用情報機関や登録されている情報によって見るべき日付が違います。
だから私は、自分で推測するよりも、
「実際に開示して、そこに書かれている情報から考える」
ほうが確実だと思っています。

自分の「ブラック脱出時期」を調べるにはどうすればいい?
この記事を読んでいる人が、自分の場合を調べたいときはどうすればいいでしょうか。

私がやったことは、とてもシンプルです。
- CICを開示して、「異動」などがある契約の「保有期限」を確認する
- JICCを開示して、「異動参考情報等」と「契約状態」「契約終了日」を確認する
- KSCを開示して、取引情報と「官報情報」を確認する
- それぞれを比べ、最も遅くまで残りそうな情報の時期を確認する
私の場合は、この作業をしたことで、「あと何年もブラックなのかな」という漠然とした不安が、
「2029年9月ごろに、もう一度確認しよう」
という具体的な予定に変わりました。
この違いは、自分の中ではかなり大きかったです。

信用情報が消えたら必ずクレジットカードを作れるのか
では、2029年に信用情報が消えたら、クレジットカードを作れるということですね。

そこは、そう言い切れないと思っています。
信用情報機関は、クレジット会社などが審査するときに使う情報を管理・提供しています。
実際にカードを発行するかどうかを決めるのは、それぞれのカード会社や金融機関です。
つまり、信用情報からマイナス情報がなくなることと、クレジットカードの審査に必ず通ることは別です。
収入や勤務状況、現在の借入状況など、審査ではほかの要素も見られるでしょうし、各社には独自の審査基準があります。
また、信用情報機関から情報が消えても、過去に取引していた会社が自社内でどのような情報を保有しているかは別問題です。
いわゆる「社内ブラック」と呼ばれるものです。
ただし、これはCICやJICC、KSCの開示結果を見れば分かるものではありません。
私は法律や金融審査の専門家ではありませんので、ここについて「何年で消える」と断定することはできません。

📝補足
この記事でいう「ブラックから脱出」は、今回確認できた個人再生等に関係する信用情報の登録期間が終わることを意味しています。
「その日から必ずカードやローンの審査に通る」という意味ではありません。
ブラック明けが近づいても、私はいきなり何社も申し込まないつもりです
2029年になったら、とりあえずカードを申し込んで確認するという方法もありますよね。

私はやらないと思います。
まず開示します。
CICやJICCには、クレジット会社などが信用情報を照会した記録も一定期間残ります。
つまり、「そろそろ大丈夫かな」と確認するために何社にも申し込むより、本人開示をしたほうが自分では納得できます。
特に個人再生を経験すると、以前のように「とりあえずカードを作ろう」という感覚はかなり薄くなりました。
クレジットカードがなくても生活できることも経験しました。
だからこそ、焦る理由はありません。
確認してから必要なものだけ申し込む。
今はそれくらいでよいと思っています。

よくある疑問
個人再生をして5年経てば、必ずブラックから抜けますか?
結局、個人再生から5年経てば大丈夫なのでしょうか。

少なくとも、私の開示結果を見る限り「個人再生から5年経てば全部終わる」とは言えません。
CIC、JICC、KSCで登録内容や登録期間の考え方が違うからです。
特にKSCの民事再生開始決定に関する官報情報は、決定日から7年を超えない期間となっています。

5年は認可決定の日から数えるのでしょうか?
起算日は認可決定の日ですか?

一律に「認可決定から5年」と考えるのは避けたほうがよいと思います。
私の場合も、CICでは各契約の「保有期限」、JICCでは契約終了日、KSCの官報情報では民事再生開始決定の日を見ることになりました。
自分の開示結果を確認するのが一番分かりやすいと思います。

個人再生の返済を完済したらブラックは消えますか?
個人再生の返済を完済したらブラックは消えますか?

私の場合は消えていませんでした。
完済後の2026年8月に開示しても、CICの異動、JICCの民事再生、KSCの官報情報が残っていました。
完済と信用情報からの削除は別と考えたほうが分かりやすいです。

ブラックが消えたか自分で調べることはできますか?
ブラックが消えたか自分で調べることはできますか?

できます。
私自身、CIC・JICC・KSCの本人開示を行うことで確認しました。
一般論をいくら検索しても「自分がいつなのか」は分かりませんでしたが、自分自身の情報を開示すると、かなり具体的に見えてきました。

信用情報が消えたら、すぐカードを申し込んでもいいですか?
信用情報が消えたら、すぐカードを申し込んでもいいですか?

私は、まず3機関を再開示するつもりです。
そこで今回のマイナス情報が消えていることを確認してから、その時点で必要なら申し込みを考えます。
審査に通るかどうかはカード会社などが判断することなので、「情報が消えた=審査に通る」とは考えないほうがよいと思います。

まとめ|「いつか終わる」から「何年何月ごろ終わる」へ
実際に信用情報を開示してみて、どうでしたか。

やってよかったと思っています。
個人再生をした当時、「ブラックになる」ということは大きな不安の一つでした。
クレジットカードが作れなくなる。
ローンも組めなくなる。
そして、それがいつまで続くのか分からない。
一見、出口の見えない期間のように感じます。
でも、自分の信用情報を実際に開示してみると、出口のおおよその位置は見えてきました。
私の場合、今回確認できた情報から考えると、
再生手続き開始決定は2022年9月。
再生計画認可決定は2023年1月。
CICの信用情報抹消は2028年9月ごろ。
JICCの信用情報抹消は2028年8月ごろ。
KSCの信用情報抹消は2029年9月ごろ。
3機関を考えると、2029年9月ごろが最後の大きな節目になりそうです。
もちろん、私は2029年9月になった瞬間に「これでブラック終了」と決めつけるつもりはありません。
その頃に、もう一度CIC・JICC・KSCを開示します。
そして実際に情報がなくなったことを確認します。
以前の私だったら、
「あと何年もカードが作れないのか」
と不安に感じていたかもしれません。
今は少し違います。
無借金で生活しているうちに、クレジットカードやローンに頼らない生活にも慣れました。
だから、急ぐ必要はありません。
ブラック期間には、ちゃんと出口があります。
そして「いつまでなのか分からない」と不安なら、自分の信用情報を開示することで、その出口をかなり具体的に確認できます。
私の場合、その時期は2029年9月ごろ。
その日に向かって、今は普通に生活を続けていこうと思っています。



