【Episode 28】個人再生を考えている人へ最後に伝えたいこと
【要約】この記事でわかること
📝この記事の要点
個人再生を考えているとき、人は「正しい判断をしなければ」と自分を追い込みがちです。
この記事では、私自身の体験をもとに、
迷っている今の状態をどう受け止めればいいのかを整理します。
官報や信用情報への影響も含めて、
現実的にどう向き合えばいいのかを書きます。
弁護士に相談する前の私の状況
まず、私が弁護士に相談する前の状況を整理します。
- クレジットカード・カードローン残高:約9,165,845円
- 借入先:クレジットカード会社・銀行ローンカード等【合計11社】
- 職業:会社員
- 家族構成:独身
- 住宅:持ち家なし(車もなし)
- 相談先:弁護士
- 結論:月額約50,921円×36か月で完済(私の実際の弁済表をコチラからご確認いただけます)
※ この条件だからこの結果になった、という側面があります。同じ状況が他の人にも当てはまるとは限りません。

「まだ決めきれない自分」を責めていませんか
まず最初に伝えたいことは何でしょうか。

「決めきれない自分を、責めなくていい」ということです。
個人再生は、生活や信用に関わる手続きです。
軽く決められるものではありません。
調べて、比較して、迷って、立ち止まる。
一見すると前に進んでいないように見えます。
でも実際は、
それは真剣に向き合っている証拠です。

✍️ポイント
迷いは、逃げではありません。
人生に関わることを、軽く扱っていない証です。
この記事は「早く決めましょう」という話ではありません。
まずは、今の自分を否定しないこと。
それが最初の一歩です。

官報と信用情報――実際にどうだったか
やはり、官報や信用情報への影響が怖いという声は多いです。

私もそこが一番怖かったです。
官報に掲載されること。
いわゆる信用情報機関に登録され、新たな借入やクレジットカードが一定期間難しくなること。
頭の中では、
「会社に知られるのではないか」
「周囲にバレるのではないか」
そんな不安が膨らんでいました。
でも実際は違いました。
官報は誰でも閲覧できる公的な媒体です。
とはいえ、日常的に個人名を探して読む人は、ほとんどいません。
私の場合、会社や知人から指摘されることはありませんでした。
実際、自分のことが掲載されている記事を探しましたが、自分でも見つけられませんでした。
信用情報についても、
一定期間(一般的には5~7年程度といわれますが、詳細は個別事情によります)
新たな借入やカード作成は難しくなります。
一見すると大きな制限に見えます。
しかし当時の私にとっては、
「これ以上借りられない状態」こそが、生活を立て直すためのブレーキになりました。

⚠️注意点
官報掲載や信用情報への影響の内容・期間は、手続きや個別事情によって異なります。
正確な説明は、弁護士や司法書士などの専門家に必ず確認してください。
怖さがゼロになることはありませんでした。
ただ、想像だけで膨らませていた不安とは、少し違いました。

「後悔しない選択」は、たぶん存在しない
判断で動けなくなる理由は何でしょうか。

「絶対に後悔しない選択」を探してしまうことです。
でも振り返ると、
そんな選択はありませんでした。
個人再生にも影響はあります。
信用情報の登録もあります。
完璧な制度ではありません。
それでも私にとっては、
「後悔がゼロ」ではなく、
「後悔と付き合える現実的な選択」でした。
一見するとマイナスもある。
しかし、家計が回る状態に戻るという意味では、
現実的な仕組みでした。

✍️ポイント
「この人は、どの立場から話しているのか?」
それを意識するだけで、情報の受け取り方は大きく変わります。
債務整理の専門家への相談は、決断ではなく整理
最後に、債務整理の専門家への相談について。

相談は、覚悟を決めた人だけがするものではありません。
弁護士や司法書士に相談することは、
「手続きを始める」という意味ではありません。
自分の状況で何が可能なのか。
個人再生なのか、任意整理なのか、破産なのか、
あるいは別の方法なのか。
それを整理するための時間です。
私は、相談したその日に決断したわけではありません。
でも、頭の中の混乱は確実に減りました。
決める前に話す、それで十分です。

📝補足
制度を利用できるかどうかは、収入状況や債務額などの個別事情で変わります。
最終判断は、必ず専門家と確認してください。
今のあなたへ
個人再生を考えている時点で、
あなたはもう、自分の人生から目をそらしていません。
でも――
「整理する」と言われても、何をすればいいのか分からない。
そこが一番つらいのだと思います。
私が最初にやったのは、
難しいことではありませんでした。
まず、紙にこう書きました。
・今の借金の総額
・毎月の返済額
・手取り収入
・家賃や生活費
・このままだと何か月持つか
正確でなくていい。
おおよそで構いません。
一見すると数字を直視するのは怖いです。
でも実際には、「ぼんやりした不安」が「具体的な問題」に変わるだけでした。
次にやったのは、
「最悪の想像」と「現実の可能性」を分けることでした。
たとえば――
会社に必ずバレるのではないか。
一生ローンが組めないのではないか。
人生が終わるのではないか。
そう思っていました。
でも、弁護士や司法書士に相談すると、
それぞれについて「何が事実で、何が思い込みか」を一つずつ整理してくれました。

✍️ポイント
整理とは、答えを出すことではありません。
「事実」と「想像」を分けることです。
さらに言えば、
整理とは「制度を選ぶこと」ではありません。
自分の状況で、
どんな選択肢があるのかを知ること。
個人再生なのか。
任意整理なのか。
破産なのか。
あるいは別の方法なのか。
それを知ったうえで、
「まだ決めない」という選択もできます。
私の場合、
相談したその日に申し立てを決めたわけではありません。
でも、頭の中の霧が少し晴れました。
もし今、何もできないと感じているなら。
完璧にまとめなくていい。
全部理解しなくていい。
今日できることは、
・今の数字をざっくり書き出すこと
・一度だけ、専門家に話を聞いてみること
それだけで十分です。
強い決意はいりません。
「このままでは不安だから、少し整理したい」
その気持ちがあれば、もう動き始めています。
迷っている自分のまま、
一度だけ状況を言葉にしてみる。
それが、あなたにとっての
いちばん現実的で、いちばん小さな前進だと思います。

この記事の結論
この記事の結論をお願いします。

個人再生を考えているあなたは、
もう十分に、自分の人生と向き合っています。
迷っているのは、弱いからではありません。
失敗したくないからでもありますが、
それ以上に――
「これ以上、同じ状態を続けたくない」と思っているからだと思います。
怖さがあるのは当然です。
官報や信用情報のことも、気になります。
将来のことも、不安になります。
でも、整理することは「決断」ではありません。
自分の状況を数字で見てみる。
事実と想像を分ける。
弁護士や司法書士に一度だけ話を聞いてみる。
それは、勇気というよりも、
自分を守るための行動です。
完璧な選択を探さなくていい。
後悔ゼロを目指さなくていい。
ただ、
「一人で抱え続けない」と決めること。
それだけでも、十分に前進です。
もし今、この記事をここまで読んでいるなら。
あなたはもう、立ち止まっているのではありません。
考えている。
悩んでいる。
整理しようとしている。
その姿勢そのものが、
再出発の始まりだと、私は思っています。

実録・私の小規模個人再生手続の記録(東京地方裁判所)

※本記事は筆者個人の体験に基づいています。最終的な判断は、必ず弁護士・司法書士などの専門家へご相談ください。

